THE SAVAGE

2020年10月26日

Green Shade

「UK GARAGE」を下敷きとした第1弾Singleで華々しくデビューした「THE SAVAGE」の2nd TRACK。
「Dancehall Reggae」のビートを重用した同楽曲は、前作とガラリと趣きを違えた作品。

冷え切った秋風がもたらす儚さは、現実との一瞬の乖離。
それは吹き抜ける風の憧憬。
同じ景色であっても、今は触れる事の出来ない緑色の光線は、あの日、あの時、あの瞬間だけ感じられる刹那のヴィジョン。

信じ合っていたとしても、共有される事のない視界は、同じ色を映し出しているのか?
今見ている景観は、世界が強制するバイアスではないのか?
彼らは、不思議な”GREEN”の影を真っ直ぐに見つめる。

――この瞼に消えるその前に。
「THE SAVAGE」の5人が、夢と紛うような瞬きを描き出す。

「THE SAVAGE」の2作目のテーマは「翡翠の太陽」と「緑の影」。
その奇妙な“GREEN”は、かつて自らの中に沈めたはずの憧憬。

挑戦的な要素が強い今回のサウンドも、前作に続いて、鬼才「PART2STYLE」によるプロデュース。
同詩は「SunLight Yellow」の真戸原直人の文学的な世界観にリスペクトを感じた「YAVAGE CREW」というクリエイター集団が制作。
一読すると難解な歌詞ながら、5人の「歌」に個性を与えながら、物語に深みを齎す構成となっている。
前作とはまた異なった、彼らの新しいフィールドを体感して欲しい。

■ Dance Hall ×THE SAVAGE
70年代後半にジャマイカで生まれた「レゲエ」は、世界の様々な音楽に影響を及ぼしながら進化を遂げるジャンルの一つ。
その恩恵を預かり、THE SAVAGE CREWがそのビートの特性だけを利用して、全く違うジャンルとを成立させたと言っても過言ではない。
レゲエの独特な陽気なシャッフルを鎮めるような、叙情的な歌詞と切ないヴォイスが、日本的なノスタルジック感を逆に際立たせている。